彼は友人の好きな人でした。
友人の恋愛成熟の協力をするために、男女8人で沖縄まで旅行に行く羽目になったんです。
その頃の私は、恋愛なんて面倒だし、友人との遊びと仕事で十分満足な日常を過ごしていました。新しい出会いなんて全く必要ありませんでしが、「お願い」と!と必死に頭を下げられ断ることができず、旅行付合うことになりました。
待ち合わせは空港。
彼との、細かなエピソードや性格なんかは話を聞いて情報があったのですが、顔は全く見たことがなかった私。
一人待ち合わせ場所でキョロキョロしながら友人を待っていましたが、待ち合せ時間よりずいぶん早く到着してしまったので、まだ誰も来ていない様子。
仕方なく、ロイヤルで時間を潰す事にしました。腰を上げた私に「お互い、早く着きすぎちゃいましたね」と笑いながら話しかける男性が目の前に立っていました。
びっくりした私は、赤面し、どもりながらの挨拶と、最悪の初対面となりました。
二人でロイヤルに入り、自己紹介をされて友人の好きな人だとわかりました。
彼は「写真(私の)で見たことがあったので、すぐわかりました」と笑って言いました。
落ち着きのある人で、初対面でも安心感を与えるタイプでした。話し方や雰囲気がとても温かく、私も好感をもちました。
少し馴染んだ所で「友人との関係は?」と冷やかし半分に問いかけると、彼はすんなり「友達です」と答えました。「え?」と聞き返すと、「今回の旅行も、友達を紹介するからと会ってみてと頼まれて、彼女が欲しい気持ちもあったので参加しました」と、照れながら笑っていました。
「えぇ?」と大げさに驚く私に「知らなかったの?」と不思議そうな彼。「詳しいことは聞いてませんから。」と答えると、「紹介してくれる相手は、君だと写真も見せてもらったよ」と言うのです。ビックリしましたが、ここは話を合わせるべきだろうと判断し、笑顔でごまかしていました。